「日本人として、日本の文化を知っておいた方が良い」——小林順子先生のその一言に導かれ、初めてお茶室の門を叩いた玉野様。
そこで待っていたのは、堅苦しい作法の世界ではなく、空間の隅々にまで意味が宿り、言葉を超えて心が通い合う「宇宙」のような体験でした。一流料亭さながらの懐石料理と、深い静寂の中でいただく濃茶。新年の幕開けに、これまでの生き方を見つめ直し、日常を丁寧に慈しむ心を取り戻した再生の記録をお届けします。
「茶道=礼儀作法」という先入観を越えて、純粋に場を楽しむ
ふとしたご縁から小林先生のお茶室にお招きいただき、昨日初めて茶道体験をしてきました。 「日本人として、日本の文化を知っておいた方が良いと思いますよ」 小林先生からのお言葉もあり、茶道にも興味があったので、お伺いさせていただきました。
そして、良い意味で想像を遥かに裏切られました。 茶道と言えば、きっとそれなりの礼儀作法があって、その中でお茶とお菓子を嗜むもの、といったイメージがありました。 しかし、今回は礼儀作法についてお話はあまりなく、どちらかというと純粋にその場を楽しむ雰囲気でした。
言わずして意味を読み取る。建築としつらえに隠された「宇宙」の法則
そして、とても奥が深かったです。 茶室や露地に至るまで、すべての空間、その造り、しつらえや道具、配置されている角度。 そこに在るもの全部に、意味やこだわりが隠されている、ということを小林先生から教えていただきました。 柱や障子の紙にさえ、こだわりがあるのです。その場に居るだけで圧巻される空間。
茶道は基本的に無言の世界。 言わずしてその構造から意味を読み取り、動く、楽しむ、扱うという行動が自然と生み出されるよう設計されているのだそうです。 まさに「空気を読む」ということですね。日本人としてこれは知らねば、と思いました。
五臓六腑に染み渡る懐石とお茶。丁寧な生き方へと導く新年の誓い
お茶も、最初から出てくると思ったら違っていました。 まずは、懐石料理で懐を満たしてから、濃茶をいただきます。 小林先生ご自身が一流料亭で学ばれたというお料理は、完全にプロの見た目とお味。日本酒とともにいただいたその時間は、どこか一生ご縁のない世界に触れたような、素晴らしいひとときでした。
「お茶室は宇宙である」 茶室は、エネルギーの高い空間です。神社のような、なんとも言えない厳かな雰囲気が漂っていました。 年明け早々にこのような経験ができ、本当に身も心も引き締まる想いがしました。 普段の自身の生活や行動を見直して、もっと1つ1つの物事を大切に、何事に対しても丁寧に生きたいと感じました。 おかげで、気持ちの良い新年のスタートが切れました。
